少林寺拳法の演武とは

少林寺拳法の根幹ともいえる演武についてのお話です。演武の意味だけでなく、目的や特徴なども知りたいという方は参考にしてください。

 

 

演武とは

空手では「組手」といって必ず対戦相手がいて勝敗を決めるものですが、少林寺拳法ではあくまで2人の攻防を「演じる」だけですので勝敗はありません。演じることを「演武」といって2人一組(「組演武」という)または団体で組み、鍛錬した演武を披露し審査してもらいます。

 

大会は試合ではなく発表会!

つまりは空手における約束組手のようなものです。攻防のパターンはあらかじめ決められていて、その技の正確性が技術点として評価される。それが演武というわけです。だから少林寺拳法における「大会」というのは「試合」ではなく「発表会」なのです。

 

単独演武とは

また組演武だけでなく、1人で行う「単独演武」というものもあります。これは突きや蹴り、受けという基本の動きを確認するために行うものです。

 

少林寺拳法に競技性がない理由

同じ格闘技でありながら空手と違いどうして少林寺拳法には勝敗を決するという競技性がないのか、というのは気になるところだと思います。これには二つの理由があります。

 

1つは少林寺拳法というのはあくまで精神や身体の自己研鑽が目的であることから。またもう1つは少林寺拳法は実践性を優先している技ですので本気でやりあうと安全性に支障がでるという理由からです。

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